土曜日の「ハーバード大学白熱教室」をみました。サンデル教授の講義は、コミュニタリアンである教授の共同体における「共通善」に至る道筋であるように思います。 共通善にはいかに求められるものかと問うとき、それが正義、公正をどのように考えるかで求められていくものだということになるようです。 私は、この「共通善」という言葉に、日本的な「お互い様」のこころが重なるように思います。 講義では前回から引き続きアリストテレスの目的論が説明され、奴隷制の問題はあるものの古き哲学では終らない、現代にも生きる哲学でもあることが説明されていました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ハーバード白熱教室第10回は、「アリストテレスは死んでいない」という題でした。この題が示すのは、カントとロールズなどの近代の思想家から示されるアリストテレスの目的論の自由に対する問題軽視や古典的な善の現代の多