東京大学ものづくり経営研究センターでは,経営学の先生方が製造業に関する研究成果を落語風に気軽に語る「ものづくり寄席」を週一回,東京丸の内で開催していた(開講1回目の様子について書いた以前のコラム)。2008年1月31日の演者は,ものづくり経営研究センター特任研究員で経営コンサルタントの水島温夫氏。「レッドオーシャンの元気な魚達~消耗戦を勝ち抜く日本企業~」という演目が気になり,久しぶりに覗いてみた。普通は「レッドオーシャン」から抜け出すことを一生懸命考えるのに,その中で「元気」だということはいったいどういうことか---。 「レッドオーシャン」は「ブルーオーシャン」と対になる言葉で,名付け親は『ブルーオーシャン戦略』(ランダムハウス講談社)という本だ。同書では,競争が少なく企業が利益を上げやすい状況を青い海になぞらえて「ブルーオーシャン」,それに対して競争が激しく利益を出しにくい状況を血の海
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