千葉県は2日、東葛地区6市で実施した校庭などの放射線量の測定結果を公表した。年間換算すると、文部科学省が福島県内の学校で暫定的な上限値としている20ミリシーベルトは18カ所すべての地点で下回ったが、目標値とする1ミリシーベルトだと15カ所が超過した。 調査したのは、野田、柏、我孫子、松戸、流山、鎌ケ谷各市にある学校や保育所、幼稚園、公園。独自に測定を続けている研究者から局所的に放射線がたまる「ホットスポット」が生じていると指摘され、5月31日と1日に測定した。 地表から50センチと1メートルの2カ所で測定。最も値が高かったのは柏市松葉町の公園。1時間あたり0.54マイクロシーベルトで、単純計算で年換算すると2.84ミリシーベルト。放射線量は18地点の間で最大5.4倍の差があった。 県大気保全課は「ホットスポットの定義は難しいが、隣接する6市内でも大きく数値が違ったのは事実。調査を続けていく