評価:★★★★4つ←まだ連載が終了していないので、見込みですがね。 (僕的主観:★★★★4つ) ■「生きていること」そのものが目的になること〜動物としての人間まで戻らないと「生きる」実感が消失していること 新刊が出てたので買ってみる。読んでいて思ったんですが、この手の「生きることそのものを目的とする」物語というテーマは、前回の記事で書いたように、物質的な基礎条件があるレベルを超えると(=僕はGNP1万ドルクラスの資本主義経済と考えている)、貧・病・苦といったわかりやすい「欠乏」が失われ、生きていくことの優先順位がつかなくなってしまう後期資本制の真綿に包まれた都市社会が生まれるので、その中で生きる人々には、「生きていること」の実感が曖昧になってしまう。が故に、それを、もう一度ゼロベースで考えるどどういうものなのか?と問い直すという欲望・テーマがベースになっていると僕は考えています。言い換えれ
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