薄型テレビとデジタルハイビジョン放送の急速な普及で、高精細な映像を大画面で楽しむ環境が整ってきた。だが、映像とサウンドが一体となって作り上げられている現代のさまざまなコンテンツを最大限に楽しむためには、映像だけでなく“音”にもとことんコダワリたい。それには、標準装備の内蔵スピーカーでは、あまりにも力不足だ。 今回の「デジタル閻魔帳」は、セットで数万円の普及タイプから1台が数百万円の高級機まであらゆるスピーカーを試聴し尽しているオーディオビジュアル評論家・麻倉怜士氏に、従来のオーディオシステムとは違った視点で“大画面テレビにふさわしいスピーカーシステム”を指南してもらった。 “音の選び方”の大原則 ――テレビの大画面化が進み、これまで以上に“音”の重要性が指摘されていますよね。 麻倉氏: “音の選び方”には大原則があります。映像とイコールでなければならないということです。テレビという世界で音
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