<世界中の注目を浴びる存在だけに国籍も取得できる方向で動いているが、セレブにされてしまうことやPTSDなど不安もいろいろ。同じ悪夢を生き抜いた仲間と一生連絡を取り合うことが大事> 6月23日にタイ北部チェンライのタムルアン洞窟で大雨による増水のために動けなくなった少年サッカーチーム「ワイルド・ボーアズ」(イノシシの意味)のコーチとメンバー13人は、7月10日夜までに全員が救助され、現在は近くの病院で手当てを受けている。少年たちのこれからの将来はどうなるか、また普段の生活に戻るためにどんな支援が必要か、という新たな問題が浮上している。 米コロンビア大学講師のリチャード・アングルは、世界的な脚光を浴びた少年たちが「セレブ」にならないように注意が必要だと言う。少年たちがこの先もずっと「洞窟から救出された少年」として周囲に扱われると、それだけが唯一のアイデンティティーになってしまうからだ。 最初に