モノ作りに再びイノベーションの息吹をもたらす考え方として、あるいは、従来のモノ作りに変化をもたらす新鮮なプロセスとして、日本企業が参加型デザイン*に寄せる期待は、年々高まっているように思います。特にそれを実感するのは、この2〜3年のこと。でも、参加型デザイン自体は、さほど目新しいものではなく、実は1960年代から登場している方法論です。 そもそも参加型デザインとは何か。私は、参加型デザインを「背景知識の違う専門家たちが集まり、何か1つのものを作り上げていくプロセス」と定義しています。 建築で例えてみましょう。ある大きな建物を作るときでも、かつては専門家として大工さんがいれば、すべてを取り仕切って完成に向かうことができました。でも、それぞれの工程が専門化、高度化した今は、エンジニアや空調業者、建築家、内装デザイナーなど、多くの専門家を動員する必要があります。それもプロジェクトの初期段階から彼
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