心の病について、良くある誤解について書いてみます。 心の病とは、私の理解するところでは、病が原因で心に症状が出る事を指します。しかし、世間的には、心が原因で病になるかのように表現されています。これは真逆の解釈です。 例えば、いまだに言われるのはメランコリー親和型神話です。 メランコリー親和型とは精神病理学の分野で確立されてきた概念で、几帳面で、真面目で、責任感が強く、人に合わせるタイプの、いわゆる社会的に望ましい性格の人ですが、そういう性格は鬱になりやすいという、数十年前にもてはやされた説です。この時代に教育を受けた医師(大抵非専門家産業医)は、まことしやかにメランコリー親和型について唱え、「もっといい加減に生きよう」、「ポジティブに考えよう」みたいなことをでっち上げます。 結論から言えば、それは神話です。メランコリー親和型の方と、そうでない方で、うつ病になる確率が違うという根拠は
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