なぜか真空管アンプの新製品が増えている。それも“ぷち流行”の兆しがあり、PCオーディオ用のアイテムとして注目が集まっているのだからおもしろい。デジタル機器の1カテゴリとなるPCと、アナログ世代のアイコンともいえる真空管が、オーディオというくくりで希有な融合を果たしている。“ある世代”にとって、興味引かれないわけにはいかないだろう。 あくまでも推測だが、これには、 一時期市場からなくなりつつあった真空管が、海外ベンダー(中国や東欧)などの手により再び流通し始めた オーディオ用/楽器用の真空管はそこそこ高額。生産者・売る側としても相応のメリットがある それでもビンテージものに比べれば格段に安価。低価格で製品を仕立てられる ……そんな流れから来ている状況なのだろうと考えている。 加えて、もちろん「真空管アンプそのもの」がいまだ魅力ある存在だからこそといえよう。そのたたずまいもサウンドも、時代を超