2009年12月9日、唐代の有名な詩人、王勃(おう・ぼつ、650年―676年)が詠んだ「秋日登洪府滕王閣餞別序」(滕王閣序)に「日本版」があり、「中国版」とは4分の1ほど相違していることが分かった。10日付で江西省のニュースサイト・大江網が伝えた。 【その他の写真】 同日、江西省南昌市で開催された「江西省滕王閣(とうおうかく)文化促進会」の設立式で報告された。「滕王閣序」は王勃が「滕王閣」の再建を祝う宴会で詠んだもの。「滕王閣」は江南の三大名楼として有名で、唐代の653年に李元嬰(り・げんえい)によって建てられたが、戦乱などにより幾度も破壊され、その度に再建された。 中国版の「滕王閣序」は、「南昌故郡、洪都新府…」(=昔は豫章郡、今は洪州の都督府)で始まるが、日本版は初めの部分が「豫章故郡」となっている。「豫章」「洪州」はともに南昌の昔の呼び方。日本版は王勃がこの詩を詠んだ26年後に伝わっ