関西では、大半の家庭に常備されている「ポールウインナー」。手羽唐や柚子胡椒など、地方のウマいものがどんどん全国区になっているのに、ポールウインナーだけが“永遠のマイナー”なのはなぜ? その謎に迫った。 事の発端は、飲み屋での会話であった。「子どもの頃よく食べてたポールウインナーってあるじゃん。あれウマいよね」「なにそれ?」「え? あの、オレンジ色のセロハンに入ってる、長いソーセージみたいな」「ああ、ギョニソね」「いや、魚肉じゃなくて。ちゃんと豚肉の」「そんなの食ったことないよ」「えええ!?」「魚肉とカン違いしてんじゃないの」「……」。黙り込んでいると、周りの客もマスターも「妄想だよ」「ぜったい魚肉だよ」と追い討ち。 こちらとしては、かつては毎日のように食べていたものなので、周りが「ギョニソしか知らない人」だらけなのが信じられない。もしや遠い昔に製造中止にでもなってしまったのだろうかと、実家