家電メーカー各社が超高精細の「8K」テレビの投入を進めている。シャープが2年前に世界で初めて発売して以降、独走が続いていたが、今年になってソニーが参入を表明。サムスン電子、LG電子といった韓国勢もすでに昨年、新商品を発表した。ただ、コンテンツの少なさや価格の高さ、80~90型の大画面が中心であることなどから、販売は盛り上がりを欠く。当面は、大型テレビの需要が高い米国が主戦場となりそうだ。(織田淳嗣) ソニーは、今月米ラスベガスで行われた家電見本市「CES2019」で8K液晶テレビを初公開した。98型と85型の2種類で2Kや4Kの画像を、8K並みに高精細に映出する「アップコンバート」技術が売りだ。高木一郎専務は「これまで市場にあるものの水準では『感動価値』は提供できない」と、自信をのぞかせる。 今春に発表予定だが、価格は未定。国内での8Kの本放送は昨年12月に開始したNHKの衛星放送のみと、