万博記念公園(大阪府吹田市)にある「太陽の塔」内部の常時公開に向け、府の有識者会議は22日、階段とエレベーターをつくり、故・岡本太郎氏の作品「生命の樹(き)」を間近で見られるようにする改修案をまとめた。樹に取り付けられていた生物模型約200体を修復・再現して、万博当時の姿に近づける。2016年度末の公開を目指す。 太陽の塔は耐震性に問題があり、内部は非公開となっている。4月に独立行政法人から管理を引き継いだ府は、耐震改修をしたうえで公開する方針だ。 生命の樹は生物の進化を表したとされる高さ約41メートルの作品。三葉虫や恐竜、マンモス、チンパンジーなどの模型約300体が並んでいたが、大部分は処分された。有識者会議の案では、現在も残っている約40体を含め約200体分を元のデザインのように復元。府の担当者は数を減らす理由について「樹の根元部分に人の通り道を造るよう設計を変えた」と説明する。 塔の