市税滞納で差し押さえられ、インターネットオークションにかけられている旧酒田短大(山形県酒田市豊里)の土地と建物が3日、2度目の出品でも買い手がつかなかった。 最低入札額は6330万円。酒田市の2012年度の市税滞納額の5%に相当するだけに、納税課は「今後も公売にかけ、何とか落札してもらいたい」と祈るように話している。 同課によると、旧酒田短大は、中国人留学生が首都圏に移り住むなどの問題で、03年に経営破綻。その後、山形地裁酒田支部が競売を行い、05年に酒田市の男性が土地と建物を購入した。市内の介護施設が土地と建物を引き継いだが、固定資産税などを滞納し、市が昨年6月までに差し押さえを行った。 インターネット検索大手ヤフーの「官公庁オークション」に出品されたのは、土地約2万6490平方メートルと校舎など3棟。昨年11月に続き2回目で、今回は仮申し込みがあったものの、入札参加に必要な公売保証金は