桜が嫌い。 僕は桜が嫌いだ。 こんなことをいうと「変わり者だ」「非日本人だ」「風情がわかってない」なんて言われることが多い。 しかし、なんと言われようと昔から桜が嫌いなのだ。理由は大きくわけて二つある。 一つ目。散ったあとの地面が汚いのが嫌。 桜の散ったあとの地面が、とにかく汚い。 泥にまみれて、ぐちゃぐちゃになった花びらが無数に散らばる。店舗の方はほうきで集めてゴミ袋に入れなくてはならない。 椿や薔薇のようにポトリと花ごと落ちる姿や、菊や萩のように美しく静かに散る姿。迷惑をかけずに散る姿こそ美しく見える。 花が散ったあとの姿は、みんな興味ないのだろうか?見て見ぬふりをしているのだろうか。 本当に桜が好きなら、散ったあとの片付け運動なんていうのもあってもいいと思うのだが。 桜の散った後の姿は、風情が無いと思う。 二つ目。花見が嫌い。大して桜も見ず、飲みの大義名分にしているのが嫌。 別に桜を