◆市長の決断 割れる評価…「当然」「悲しく残念」 「新図書館建設は中止」。中津川市の青山節児市長は1日、最終決断を市議会各会派の代表者に伝えた。だが、中心市街地の再開発計画の見直しや補助金の返還がからむだけに、「当然の帰結」「百年の大計を誤った」と、評価は真っ二つに割れた。 「えっ、中止ですか」。市図書館対策室の担当職員らは落胆の表情をみせた。 図書館建設は、2008年に国の認定を受けた中心市街地活性化基本計画の中核事業。中止になれば、土地取得費の補助金約2億6千万円は、国に返さなければいけなくなる。測量費などの補助金約8千万円も、国や県から返還を求められる可能性がある。 さらに、基本計画に盛り込まれたほかの事業にも影響が出る。補助金を見込んで改修を予定していた中央公民館の整備ができなくなるほか、JR中津川駅前のにぎわいプラザ入り口整備として受けた1千万円の補助金も国に返す必要が出