昨年(2010年)11月に、80円割れ寸前で円高・米ドル安が止まり、円安・米ドル高へ転換したのは、米金利上昇を追いかける形で米ドル高になったからでした。その意味では、米金利の今後の行方がわかれば、ドル円の先行きを予想できるかもしれません。 そこで、今回の米金利上昇と似たような過去のパターンを見つけ、そのパターンがこの先も続くなら、米長期金利は今年2−3月にかけて4%程度まで上昇することになるといったところまで、前回ご紹介しました。 その上で今回お話しするのは、米長期金利は4%どころか、少し時間はかかるかもしれませんが5−6%まで上昇する、そんな「未来」が用意されているのかもしれないということです。 資料1は、米長期金利の指標銘柄である10年債利回りと2年債利回りの差と米財政収支のグラフを重ねたものです。両者はほぼ重なり合って推移してきたことがわかりますが、それが変わらなければ、米財政赤字の