大和証券グループのインターネット専業銀行である大和ネクスト銀行が2011年5月13日に開業した。同行は国内で初めて勘定系システムにオープンソースソフト(OSS)のLinuxを採用した銀行だ。5月17日現在、システムは順調に稼働している。 中核の勘定系システムにライセンスコストのかからないLinuxと安価なx86サーバーを採用し、提供業務を絞ることでシステムへの投資額を80億円以下(本誌推定)に抑えた。銀行の勘定系システムは一般的に、メインフレームで構築する場合で200億円程度、オープンシステムだと100億円程度かかる。 アプリケーションについては、新銀行の提供業務を「預金」と「為替」に絞り込んで開発費の増加を防いだ。「融資」はせず、投資信託などの金融商品も扱わない。 勘定系パッケージには、富士通の新ソフトを採用した。同ソフトは、ソニー銀行などで稼働実績がある「W-BANK」を基に開発した。
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