川崎フロンターレの前身は、富士通サッカー部だ。今でも富士通グループの一員であり、富士通に籍を置きながらフロンターレで働いている人間も多い。 地域密着を掲げるJリーグにおいて、今後、両者の関係はどうあるべきか。 富士通から出向してきた社長だからこそ、見えてきたものがある。 【第2回の読みどころ】 ・フロンターレは独立色が強い ・そのため親会社・富士通との連携が希薄に ・藁科社長の役目はクラブと富士通の連携強化 ・時間をかけて変革 金子:川崎フロンターレの社員は何人いるのでしょうか。 藁科:選手も契約社員の扱いになっていまして、それを含めると約140人です。ただ、実質的に選手は個人事業主ですから、彼らを外すと100人弱ですね。 その100人弱をさらに分けると、クラブのプロパーのスタッフ、コーチなどの契約社員、そして富士通からの出向者がいます。同じ会社と言えど、勤務体系がまった