心身が解放され、いまや自由に自己を表現できるようになったグリモー。 成熟した演奏はピアノ好きの心をつかんで離さない 1987年夏、妖精のような容姿をした17歳のエレーヌ・グリモーがテレビCM撮影のために初来日を果たした。この時は記者会見の席上でリストの「ダンテを読んで」、ショパンの「バラード第1番」、ラフマニノフの「音の絵」を演奏したが、その細くしなやかな指先からは雄弁な音楽が紡ぎ出された。彼女は当時から選曲に強いこだわりを見せ、ひとつのプログラムに統一性を持たせていた。 あれから23年、いまや世界の舞台で活躍する国際的なピアニストに成長。コンサートや録音のプログラムもさらなる進化と深化を見せ、テーマに基づいて選曲を行っている。 「私は昔から好きな作品しか弾きません。自分の感性に合う作品を選び、その世界にのめり込んでいく。作曲家の心の葛藤に完璧なる共感を得るまで自己に過酷なまでの練
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く