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小説家に関するGNG58のブックマーク (2)

  • 芥川龍之介 田端日記

  • 太宰治 悶悶日記

    月 日。 郵便受箱に、生きている蛇(へび)を投げ入れていった人がある。憤怒。日に二十度、わが家の郵便受箱を覗(のぞ)き込む売れない作家を、嘲(あざけ)っている人の為(な)せる仕業にちがいない。気色あしくなり、終日、臥床。 月 日。 苦悩を売物にするな、と知人よりの書簡あり。 月 日。 工合いわるし。血痰しきり。ふるさとへ告げやれども、信じて呉(く)れない様子である。 庭の隅、桃の花が咲いた。 月 日。 百五十万の遺産があったという。いまは、いくらあるか、かいもく、知れず。八年前、除籍された。実兄の情に依(よ)り、きょうまで生きて来た。これから、どうする? 自分で生活費を稼ごうなど、ゆめにも思うたことなし。このままなら、死ぬるよりほかに路がない。この日、濁ったことをしたので、ざまを見ろ、文章のきたなさ下手(へた)くそ。 檀一雄氏来訪。檀氏より四十円を借りる。 月 日。 短篇集「晩年」の校正。

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