登別温泉(北海道登別市)にある「のぼりべつクマ牧場」で、ロープウェーを使った熊の餌用の干物「サケとば」づくりが始まった。 山麓(さんろく)の温泉街と山頂のクマ牧場を結ぶロープウェーの専用ゴンドラにサケ20匹をつるし、約1・2キロを上り下りしながら乾燥させていく。観光客がクマに与える餌として、乾燥後に細かく切って1袋300円で販売する。昨年は400匹分を作り、約100万円を売り上げた。今年は600匹を作る予定という。 新潟県のスキー場でコシヒカリをリフトで天日干しした「天空米」をヒントに、3年前に始めた。ロープウェーの故障でクマ牧場は今年は1月末から3カ月間休み、入園者は昨年の13万人より約3割減っている。同牧場支配人の原真さん(54)は「減収を少しでも埋めたい」と話す。(三上修)
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