石塚真一の有名な山関係マンガ『岳』を読んでると、次のような場面があった。 ある登山者が軽装で雪山に入り遭難。 この登山者は行きがけに通り過ぎた山小屋のおかみさんに声をかけられるものの無視。しかしおかみさんが彼のことを覚えており、下山してないことが気にかかり、主人公である山岳救助ボランティアである三歩が助けに向かい無事救助される。 そのエピソードの最後の部分が以下のコマ。 石塚真一『岳』4巻より。 山での挨拶は単なるマナーではない。互いに存在を確認し合うためのものなんだと理解。 道迷いからの遭難、滑落などで下山できないなど、山の「もしも」が起きたときに、「あ、その人は○○のあたりですれ違いましたよ」と自分のことを覚えておいてもらえるのは気持ちのいい挨拶を交わしたからかもしれない。もちろん登山届を提出するのは、一般登山者だろうがトレイルランナーだろうが、山に向かう者としては当然の義務だと思う。