「うちの会社はアナログだからDXは無理」そんな風に諦めている中小企業経営者は多いのではないだろうか。DXとは何も、都心の企業にだけ関係し、また実現可能なものではない。そのことを身をもって証明したのが、鳥取県米子市で不動産の仲介・管理などを手掛けるウチダレックだ。 「社員約50人のスケジュールをホワイトボードで管理」「厚さ20センチの書類ファイルがデスクに積まれている」そんな“超アナログ”な状態から改革を遂行し、営業利益2.5倍、週休3日制導入など大きな成果を出したという同社だが、その極意とは? 創業50年を超える同社の3代目で、改革を指揮した専務の内田光治氏に話を聞いた。 老舗企業の若き3代目が目撃した超アナログ業務 内田氏が事業承継のため故郷の鳥取に戻り、ウチダレックに入社したのは2016年。そこで目にしたのは、あらゆる業務をアナログで管理する“時代錯誤”と形容されても仕方ない光景だった