(CNN) 中国の偵察船がこの数日間にわたり米アラスカ沖の公海上を航行していることが14日までに分かった。複数の米当局者がCNNに明かした。中国船が同海域に最初に到着したのは、米軍による高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の迎撃実験が行われる直前だったという。 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のミラー報道官はこの中国船について、通信もしくは情報収集を担う艦船とみられると指摘。同船がこの数日間にわたりアラスカ沖に展開していることを確認した。 米軍当局者2人がCNNに明かしたところによれば、中国船は現在、アラスカ沖約100マイル(約160キロ)の公海上を航行している。運航方法は合法的で、米国は同船について安全保障上の懸念を持っていないという。 最近アラスカ沖で行われたTHAADの迎撃実験を観測する目的で同海域に展開した可能性もあるが、米国としてこうした意図は確認しようがないとしている。