動画共有サイトへの初投稿から今年で10周年を迎えたピノキオピーが、2月27日にニューアルバム『零号』を発表した。近年は自らボーカロイドとともに歌い、パフォーマンスをするというライブのスタイルを確立。ついにはトレードマークだったお面を捨て去り、キャラクターの裏側に隠れがちな「人間」の存在をアピールする姿勢は、ボカロ界隈のなかでもとりわけ異質だ。 そんなピノキオピーがかねてより影響を公言していたのが、筋肉少女帯の大槻ケンヂ。かつてはエキセントリックなイメージも強かったが、今では作家としても高い評価を獲得している大槻の歌詞に、ピノキオピーは「優しさ」を感じ、自らの作風の礎にもなったという。ボーカロイドの盛り上がりとバンドブーム、特に筋肉少女帯がインディーズ時代に所属していた「ナゴムレコード」周辺を振り返りながら、2人にそれぞれの歩みを語ってもらった。 (ボカロの初期は)いろんなジャンルの人たちが