野菜の小売価格が今月上旬現在、平年に比べ平均で約5割高いことが農林水産省の全国調査でわかった。 今年は春の低温に猛暑が続いて夏秋野菜が打撃を受けたが、10月中旬以降の一転した低温で秋冬野菜の生育も悪いためだ。 農水省は、出荷量が例年より少なく、高値の状態が今後も続くとみている。 農水省は今月の第2週、全国のスーパーなど470店舗を訪問して調査。ハクサイ、ニンジンなど主要8品目の 小売価格は、平年比の28~92%高だった。キャベツが92%高、ダイコンが64%高と、葉もの、根菜ともに高かった。 卸値では、東京都中央卸売市場で17日現在、指定14品目の平均で平年比61%高だ。 キャベツは平年の368%と特に高い。卸値が高いため、今月下旬以降の小売値も高いとみられる。 農水省によると、夏秋野菜の出荷が終わった一方で、秋冬野菜の生育と収穫作業が遅れているのが高値の原因。 冬場の野菜需要を押し上げる、