漢方薬の原料である「甘草(かんぞう)」について、新たに国内で生産する体制が 整うことが5日、わかった。 最大の産出国である中国が、甘草を貴重な資源として輸出を規制しており、 このままでは、中国が生産量で世界のほとんどを占めるレアアース(希土類)の ように、十分な量の輸入が難しくなる懸念が広がっていた。 甘草は、国内で販売される漢方薬の約7割の品種に欠かせない生薬だ。 年間輸入量1600トンのほとんどを中国から調達している。 国内で本格的な甘草の商業生産に初めて乗り出すのは化学大手の三菱樹脂だ。 すでに試験栽培を行い、中国産同様の薬効を確認している。来年から商業販売を 前提とした栽培を始め、数年後には国内需要の全量を賄う規模まで拡大し、 中国への輸出も検討する。 ソースは http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101206-OYT1T00063.ht