首都圏で私立小学校などの「お受験」シーズンが11月、本格化する。平成23年度の入試 に志願する子供の数は前年度に続いて減少傾向で、長引く日本経済の低迷は、保護者のお受験 熱をも冷ましているようだ。それでも、有名大学の付属では競争率10倍以上が予想される 学校もあり、小学受験でのブランド力は根強い。(田中充) 人気が集中する東京都内の有名私立などは11月1日から一斉に入試を行う。小学受験を 研究し、「お受験じょうほう」のサイトを運営する「バレクセル」(東京都目黒区)が東京、 神奈川、埼玉、千葉の私立71校、国立7校を対象に行った独自調査では、23年度の志願者 の延べ人数予想は3年連続減の3万1千人台になるという。 前年度から約1割減、ピークの20年度の3万9600人に比べると約2割減り、出生数の 減少幅よりかなり大きい。ほとんどの小学校で志願者数の下落が予想され、都心を離れた学校 では定員割