問われる開国-TPPの衝撃:生き残れるか、食料争奪戦 日本企業に求められる「戦える素地」[10/11/04] 東アフリカのインド洋に浮かぶマダガスカル。 童話「星の王子さま」に登場するバオバブの木で知られる島国で昨年3月、政変が起きた。 きっかけはラヴァルマナナ大統領(当時)が韓国の財閥企業、大宇グループと結んだ契約だ。 北海道の耕作面積にほぼ匹敵する130万ヘクタールの農地を「99年間リースする」というもので、 60億ドル(約5千億円)のインフラ整備の“見返り”という内容に国民の怒りが爆発した。 大統領退陣を求める暴動に発展し、鎮圧する軍との衝突で130人以上が死亡した。 フィリピン政府も3年前、中国企業と124万ヘクタールの土地のリース契約を決めた後、撤回を余儀なくされた。 土地を追われる農民の不満が噴出したからだ。 マダガスカルやフィリピンにとって海外からの投資は農業近代化につながる