島根県松江市に本社を置く小松電機産業は、iPadを活用した上下水道遠隔管理システム「やくも水神Gシリーズ」を開発した。 やくも水神は、NTTドコモが提供するデータ通信網「FOMA」を利用する。サーバーなどを共用し、集中管理して、データを必要に応じて端末から引き出すいわゆる「クラウド型」のシステムとして2000年に発売した。これまでに38都府県190自治体、4800施設に導入した実績を持つ。 水源地、マンホールポンプ、水門、消融雪装置、流量観測地点などに監視端末を設置して24時間遠隔管理を行い、水位が異常上昇したり、機器故障が起こったりした際には、メールで複数の担当者に一斉に緊急情報を送信する仕組みとなっている。 中央監視システムや専用回線が不要であることから、低コストで導入できるうえ、災害時に強いシステムとしても評価されており、2004年の新潟県中越地震では、同システムを導入していた小千谷