免疫力低い高齢者増加/ペットを人間扱い ペットなどの動物から人間にうつる「動物由来感染症」が今後、国内で増加しそうだ。背景にあるのは、高齢化やペットとの生活の変化。かまれたり、ひっかかれたりして感染し、中には死に至るケースもあり、専門家は「ペットから感染症がうつる可能性があることを認識してほしい」と警鐘を鳴らす。(小野田雄一) 感染症の病原体は哺乳(ほにゅう)類や鳥類、爬虫(はちゅう)類などが保有し、世界に数百種類あるとされる。最も身近な犬や猫からうつる可能性があるのは、かまれたりひっかかれたりすることで感染する「パスツレラ症」や「猫ひっかき病」などだ。 厚生労働省が注意喚起している「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」では平成5〜20年の間に国内で20〜90代の18人が感染し、6人が死亡した。 これらの感染症の病原体は犬や猫が一般的に保有しているうえ、国は医師に発症患者の届け出を義