50年ほど前から、この店は中野にあった 中野はどこか懐かしい匂いがする街だ。 私は大田区の出身で現在は品川区の西小山に居を構えているから、中央線カルチャーにほとんど馴染みがない。だから勝手なイメージを描いている。 高円寺では傍若無人なバンドマンが朝からキンミヤを飲んでいて、西荻窪ではスノッブな人種がワイングラスを傾け、吉祥寺ではお金と時間をもてあましたマダムが昼からカプチーノを飲んでいるに違いないと。 だけど、中野は私が幼少期を過ごした蒲田から、あまり遠い感じがしない。 東西線と中央線が乗り入れたホームから階段を降り、中野駅の改札を出ると、なんだかホッとした気持ちになる。 ▲本日は中野ブロードウェイ2階にある、こちらにお邪魔します 中野のイメージ、それは「ごった煮」である。 シュッとしたビルの横にある商店街は賑わい、サラリーマンからお年寄りまでがのんびりと歩いている。都会でありながら、新宿