一生のうちにすい臓から分泌されるインスリンの総量については、生まれつき決まっている、と考えられています。元来、日本人を含むアジア人は、インスリンを分泌する能力(インスリン分泌予備能)が欧米人に比べて低いとされています。そのため、アジア人はそれほど太っていなくても、糖尿病になりやすいのです。 というのも、肥満によってインスリン抵抗性が強まると、下がらない血糖値を下げるためにより多くのインスリンが分泌されるようになります。ただでさえインスリン分泌予備能が低いアジア人は疲弊・枯渇が早くなり、糖尿病になってしまうわけです。 なぜ太った欧米人は糖尿病にならないのか? 一方、欧米人にはアジア人ではあまりお目にかかれない、超肥満な人が存在します。たとえば、元大関の小錦さんのような体型の人。小錦さんはあれだけ太っていても糖尿病ではないといいます。 小錦さんはハワイ出身のポリネシア系でアジア人の系統ではあり
![糖尿病なのに「糖質制限に挑戦した男」の大失敗](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7985ac1379aff97397646c25eaa0f8182a786156/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2Fe%2F1200w%2Fimg_2ea441446261a68d2038b9f126180fce666779.jpg)