リーマンショックの後遺症に先進各国が苦しむ中で、このところ中国の高成長ぶりが際立っている。自動車については、中国自動車メーカーの業界団体である中国汽車工業協会は2009年11月9日に1~10月累計販売台数が初めて1000万台を超えたと発表、これにより通年で米国を抜いて世界一となることが確実になった。薄型テレビについても、直近では国慶節連休期間(9月26日~10月8日)における液晶テレビの販売が絶好調であり(Tech-On!関連記事1)、中国市場のシェアは2012年にも北米を追い抜いて世界一となると予測されている(Tech-On!関連記事2)。 『チャイナ・アズ・ナンバーワン』によると、中国の「世界一」はこうした製造業の分野だけではない。銀行の時価総額や外貨準備高も世界一の規模になっており、一方で二酸化炭素排出量という負の側面でも世界一になった。こうしたさまざまな分野で中国が突出してきたのは