日産自動車は国から問題を指摘されたあとも、資格のない従業員が不適切な検査を続けていたとして、国内向けの車の出荷を停止すると発表しました。不適切な検査は少なくとも20年近く前から行われていたことがわかり、国土交通省は再発防止策の徹底を日産に強く求めていく方針です。 問題が発覚した検査は車の安全性を最終的にチェックするため国がメーカーに義務づけている重要な工程ですが、少なくとも20年近く前から不適切な検査が行われていたことが日産の社内調査で新たにわかりました。 日産は再発防止に向けて、車の検査場所を1か所に集約したうえで、資格を持った検査員以外は立ち入れないようにするなど対策を検討するとしています。 国土交通省は問題の発覚を受けて経営トップが現場に改善を指示したあともずさんな検査を改めていなかったことを重く見て、日産に再発防止策の徹底を強く求めていく方針です。