新庄市で1993年に起きた明倫中マット死事件で、死亡した児玉有平さん=当時(13)=の遺族が、最高裁で確定した損害賠償金約5760万円の支払いに応じていない元生徒7人のうち、3人を相手に同額の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、山形地裁であった。 【図表】東北6件のいじめ認知件数 3被告側は、最高裁で判決が確定しており民事上の責任があることは認めた。しかし一方で「7人全員は無実であり、賠償金を支払うわけにはいかない」と主張し請求棄却を求めた。 3被告側は準備書面で、有平さんへの暴行を認定した判決は「事実に反する」と指摘。「遺体の傷は少年たちが自白したとされる調書の犯行態様と矛盾する。マットの空洞への押し込み行為は実行不可能」などと反論した。