【ベルリン=工藤武人】ドイツの週刊誌シュピーゲルは17日、英情報機関・政府通信本部(GCHQ)が世界各地のホテルの予約状況を監視し、各国外交官や政府代表の動向を把握していたと報じた。 対象ホテルは少なくとも350か所あり、2010年から監視システムを運用しているという。 同誌によると、GCHQは、各国の外交官らがよく利用するホテルのコンピューター予約システムを監視。政府関係者に特徴的な電子メールのアドレスなどから宿泊予定を突き止めると、GCHQの「技術部門」が、客室の電話盗聴やインターネットの通信傍受に向けた準備に取りかかる仕組みになっている。コードネームは、「ロイヤル・コンシェルジュ」という。