地球ができたのは46億年前と考えられています。 では、地球上に生命が生まれたのはいつなのでしょうか? 生命活動の結果であるストロマトライト(藍藻類と堆積物が層になっている岩石)が27億年前にできているので、27億年前には生命は存在したようです。また2006年には、オーストリアの Strelley Pool断層にある岩が35億年前に生命活動の結果できたものであるという論文がでています。今回、その論文を裏付ける研究が発表されました。 研究には硫黄の同位体の測定が使われました。同位体とは、陽子の数が同じで、中性子の数が異なる原子のことです。安定な物と不安定な物がありますが、安定同位体は基本的に一定の割合で存在します。しかし、細胞活動の際にはより軽い原子が優先して使われる傾向にあるので、非生物性のものと生物性のものでは同位体の割合が違うということがおきます。 硫黄には4つの安定な同位体があります(