by Scott W. Ambler, Copyright 2003 オブジェクトは振る舞いと状態を持っています。つまり、ものごとを行い、ものごとを知っているわけです。オブジェクトの中には、他のオブジェクトと比べて、より多くの、あるいは少なくともより複雑なことを行ったり知っていたりするものがあります。途方もなく複雑なため、開発者がちょっとやそっとでは理解できないものもあります。複雑なクラス、特に自分の状態に応じて応答の仕方が異なるクラスをよく理解するには、UML状態マシン図(UML1.xではステートチャート図と呼ばれていたもの)を書いて、インスタンスがどう動くかを記述する必要があります。 UMLの状態マシン図では、オブジェクトが取りうるさまざまな状態と、その状態間の遷移を表します。実際、他のモデリング言語では、この種の図のことを状態遷移図と呼んだり、もっと簡単に状態図と呼ぶのが一般的です。