リストの内包表記(list comprehensions)は、当初関数型言語Haskellで用いられていることで有名になった。Pythonでリストの内包表記を用いると、変換対象のデータに注目してコードを記述することが可能になる。それは、関数に注目してコードを記述していたかつての方法とはまったく異なる手法だ。 リストの内包表記を用いて行えることはすべて、組み込みのmap関数とfilter関数を用いて記述することも可能である。しかし、リストの内包表記を利用すると、より使用が簡単で可読性の高いコードを記述できる。本稿では、単純な例をいくつか用いてリストの内包表記の強力さをお見せしよう。 Pythonでリストを記述する際は、以下のようにして各アイテムを並べてブラケットでくくる。 >>> wordlist = ['HELLO', 'World', 'how', 'aRe', 'YOU?'] リストの