東京電力の原子力担当役員と柏崎刈羽原子力発電所の横村忠幸所長らが31日、柏崎市と刈羽村の避難所を回り、福島第一原発事故で県外避難を強いられた住民に謝罪した。東日本大震災後、県内の避難所で東電幹部が謝罪するのは初めて。 この日は2市村の避難所計10カ所を訪問。同市の中央地区コミュニティセンターを訪れた執行役員の石崎芳行原子力・立地本部副本部長は「大変な事故でご迷惑をかけて申し訳ない。我々ができることは何でもやります」と謝罪した。 福島県双葉町から家族と避難した焼き肉店経営、新妻仁市さん(60)は「商売ができないと収入もない。せめて一時帰宅できないか」と訴えた。店は原発から4キロ。客の大半は原発関係だといい「東電には色々いい思いもさせてもらった。事故を今さら責めても仕方ない。早く放射能を抑えてほしい」と話した。 一方で厳しい声も。福島県南相馬市から家族4人で自主避難した運送業遠藤宜光さん(60