1957年のスプートニクで始まり、2000年のミール廃棄で終焉した、ソ連の宇宙開発。 アポロ月面着陸・スペースシャトル・ボイジャー探査機・バイキング探査機など、派手なアメリカの宇宙開発とは対照的に、ソ連宇宙開発は、おおむね以下のような印象を持たれているのではないでしょうか。 ・1957年〜1966年…スプートニク、無人月探査、ボストークなど、初物づくしの「共産主義の宣伝の道具」 ・1967年〜地球周回軌道上における、宇宙ステーションにおける地道な活動。特に長期宇宙滞在記録の更新に対する固執。 ・惑星探査機は金星に固執 一見、何の脈絡も無いこれらソ連宇宙活動には、「有人火星活動の実現」という、しっかりとした「メインテーマ」が存在していたことがソ連崩壊後に明らかになりました。 ソ連では、スプートニク打ち上げの前年であり、ガガーリン初飛行より5年前の1956年から有人火星探査が計画され、