その数330万台。いま、商店街や住宅街で新たに設置される監視カメラが増えている。安心・安全な社会を求めて、住民たちが自主的に取り付ける動きが広がっているためだ。その背景には、助成金を出す自治体や、犯罪捜査に役立てたいという警察の後押しがある。しかし、監視カメラの設置や運用に関するルールは曖昧で、本来の防犯目的とは異なる用途で利用されるなど、各地で様々なトラブルを引き起こす事態も出てきている。番組では、増加の一途をたどる監視カメラの現状とトラブルを取材。さらに、イギリスやドイツの実情や対策などを通して、監視社会の未来を考える。 西原 博史さん(早稲田大学教授) 【スタジオ1】 ●監視カメラで「安心安全を守りたい人」と「撮られたくない人」の対立について >>非常に難しいと思います。私はやっぱり、どっちの側にも、言い分としては正しいものがあると考えています。もちろん「自分の街の生活安全を守