東京電力福島第一原子力発電所の破損した原子炉建屋から放射性物質が拡散するのを防ぐため、ドーム球場などに使われる合成強化シートを使って建屋を覆う工事が行われる見通しになった。 政府が設置した事故対策統合本部のプロジェクトチーム(PT)が実施を決めた。6月頃までの工事開始を目標に準備を進める。 水素爆発や火災で建屋上部が壊れた1、3、4号機が対象になる予定。原子炉格納容器や使用済み核燃料一時貯蔵プールから放射性物質が大気中に漏れ出している可能性が高いため、関係省庁と東電、原発メーカー、ゼネコンなどが参加するPTで遮蔽方法を検討してきた。 PTの関係者らによると、遮蔽に使うのは、建屋をすっぽりと覆う骨組みにシートをはりつけた構造物。これをあらかじめ、建屋から離れた場所で作り、クレーンなどでつり上げて建屋の上からかぶせる。建屋の周囲に鉄骨を組んでシートをはる方法も検討されている。 素材としては、化