奈良県桜井市の近鉄桜井駅で昨年7月、高校の同級生(当時18歳)を刺殺したとして、殺人罪などに問われた被告の少年(19)の裁判員裁判で、奈良地裁の橋本一裁判長は19日、法廷でイラストを描くことを禁じる異例の措置をとった。 地裁は17日に始まった公判で、被告が少年であるため、真後ろから描く条件で法廷イラストを許可していた。 しかし、19日の第3回公判の開廷前、地裁から司法記者クラブ(加盟15社)に対し、口頭で「18、19日付の朝日新聞朝刊(奈良県版)に少年の横顔がわかるような場面が描かれており、今後も同じことが繰り返される懸念がある」と禁止が伝えられた。画家用のイラスト席3席の指定は解除され、法廷内への画材の持ち込みも禁じられた。地裁は18日朝にも、同日付の朝日新聞(同)で少年の横顔を描いたイラストが掲載されたとして記者クラブに抗議していた。 起訴状では、少年は昨年7月4日、桜井駅ホームで同級