カラスが米軍の弱みになるという話の続きで、実際に米軍に打撃を与えていた実例を紹介しよう。 キャンプ・マクトリアスというのが具志川市(いまのうるま市)にある。39ヘクタール、もとは海兵隊基地司令部だったが、その後、住宅地になり、米兵の家族が住んでいる。 もう7、8年前になると思うが、そのキャンプ・マクトリアスに隣接して豚肉のラード工場があった。 このラード工場は大変儲かっていたが、周辺が発展するに連れ悪臭を放つことから、公害発生源といわれるようになっていた。 この臭いを一番嫌ったのがキャンプ・マクトリアス住民であることはいうまでもない。 移転して欲しいという問題になっていたが、工場も米軍の要望など聞いてやる義理はないので、長期にわたって米軍を悩ませ、大きな問題になっていた。 これも現代の米軍に打撃を与えるひとつの有力な方法である。最新の装備を持つ米軍も超古典的なやり方で撃退できるカラスとは別