第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ政権下で迫害を受けていたユダヤ人6000人に、亡命するためのビザを発給した外交官、故・杉原千畝氏。その際に救われたユダヤ人女性が、感謝を込めて日本人に託した自らの顔写真の身元が判明した。女性はすでに亡くなっているが、家族らが確認したという。時事ドットコムが報じている。 女性はポーランド生まれのソニア・リードさん。ナチスの迫害を逃れて日本に渡った当時は16〜17歳で、写真の裏に「私を思い出してください。すてきな日本人へ」と書き残していた。 北出さんによると、ソニアさんはニューヨーク近郊で夫の板金工場経営を手伝っていた。日本にも2回旅行。生前、3人の子供には欧州からの逃避行について何も語らなかったが、「日本人にはとても親切にしてもらった」と話していたという。 (時事ドットコム「ユダヤ人女性、73年ぶり判明=「私を思い出して」と写真託す-杉原ビザで脱出」より 20