まえがき 人工音声ソフト「初音ミク」は、「VOCALOID2」のキャラクターシリーズの一つである。「VOCALOID」の名前が示すように、アンドロイド*1を意識している。そこで、「ロボットとしての初音ミク*2」の地位を考察したい。まずロボットから見てみよう。 ロボット 古典的SFで、ロボットが、支配者の人間に対して反乱を起こすモチーフがある。これはどこか、労働者が資本家に対して革命を起こすモチーフを連想させる*3。しかし、どちらも現代ではいささか古びてしまっただろう。AIBOやASIMO(や先行者)は、人々に愛玩の対象*4として見られたではないか。 別の角度から見てみよう。古典SFでのロボットは有無を言わせない奴隷的労働の対象だったが、現代の(巨大)ロボットアニメでは、承認*5という過程を置いている。社会現象になった「新世紀エヴァンゲリオン」では、その承認という側面が非常に大きい。「エヴァ
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