●富山に流れる動きも 能登半島地震を受けて予約キャンセルが相次いだ金沢市内のホテルが、「県外客」でいっぱいになっている。全国から自衛隊や電力会社、行政機関の関係者が復旧支援のため、駆け付けているからだ。インバウンド(訪日客)や観光客の姿がまちなかから消える中、「満室」となるホテルも。金沢市内で宿泊施設を確保できず、富山県内で部屋を押さえる動きも出てきた。 「金沢駅前はもういっぱいだった。能登へのアクセスは少し遠くなるけれど、車なら気にする距離でもない」。11日夜、金沢市大額町にある金沢国際ホテルロビーで鍵を受け取った小売大手の40代男性はこう語った。 9日に東京から石川県入りした後、車で能登と金沢を往復し、店舗の被災状況を確認している。事前にインターネットで調べたところ、金沢駅前をはじめ、北陸自動車道のインター近くのホテルを探したが、数日間連泊できる施設は見つからなかったという。 同ホテル